「千と千尋の神隠し」。壮大で独特の世界観によりジブリの最高傑作とも言われ、
世界中で愛されてますよね。最近では舞台化し、即日ソールドアウトになるほどの人気ぶり。
来年にはロンドンでの初の海外公演が決まっています。
今回は、そんな名作の「ちょっと不気味な世界」に注目しながら、音楽の謎を紐解いていきましょう!
それでは楽しんできて下さい!
「千と千尋の神隠し」の最もホラーな場面といえばどこを思い浮かべますか?
千尋が不思議な町に迷い込んだシーンや、電車のシーン、両親が豚に変えられてしまったシーンなどは子供が見たらトラウマになるのではないでしょうか。
今回は物語の中心ともいえる舞台、油屋に関する場面の音楽を取り上げます。
油屋は、
まずはここで使われている2曲を比較してみましょう。
千尋家族が不思議な町に迷い込んだシーン
⇒Nighttime Coming (Yoru Kitaru) - Spirited Away Ost「02」 - YouTube
油屋で働く千尋
⇒Procession of the Spirits (Kamisama-tachi) - Spirited Away Ost「05」 - YouTube
前者は未知の世界への恐怖感をあらわすシーンで、後者は未知の場所での過ごしぶりを説明しているといえるシーンです。
このように、「異世界」にいるはずなのに、どちらもやけに明るくありませんか?
でもそれって変ですよね。
前者は両親が豚にされて、死に物狂いで逃げ出そうとしているという、単体で見ると完全なホラー映画なんです。
しかし音楽に着目してみると油屋内で音楽と曲調が似ているんです。
千と千尋がほかのジブリ作品やアニメと異なる点は、ここにあるんです。
通常bgmというのは主人公の心情や状況の変化によってかなり異なります。
それでも明るいんです。
それによって、怖さが引き立つものがあります。
それがカオナシです。
怖いですね.......
そのテーマソングともいえるのがこの曲。
No Face (Kaonashi) - Spirited Away Ost「10」 - YouTube
お馴染みですよね。
物語前半は、急に現れる上に顔が不気味すぎて怖すぎますよね。
そんでもってカオナシが現れると流れるので、この曲がトラウマになった方も結構いるのではないでしょうか。
この作品でホラーらしい曲というのはおそらくこの1曲のみではないでしょうか。
次回は、「アニメ音楽の魅力」です。お楽しみに!