映像を彩る音の秘密。「鳴っているはずなのに、鳴っていない音」

こんにちは。みかんです。

 

今回も音楽のお話をしていきます。

 

先日、大阪でアニメ音響監督さんとお話をする機会があったのですが

そこで教えてもらった豆知識を紹介していきます。

 

アニメを彩る音楽のお話。

 

突然ですが、アニメの音について最も大事なことって何だと思いますか?

 

ドラえもん のび太と月面探査機(2019)

 

答えは

 

空間

 

です。

 

 

 

 

 

あなたが好きなアニメの「音」を思い返してみてください。

 

声、音楽、効果音に

違和感がないですよね。

 

考えてみてください。

 

冷房の効いている部屋であなたは誰かと夢中になって話しています。

 

現実世界なら、ここで聞こえているのは、話し相手の声だけのはず。

 

ところが、実際は冷房の音や外の雑音、鳥の鳴き声がきこえているはずです。

 

「そういえば、冷房ついてるね。」

とでもいわれない限り、

あなたは全くその音に気付かないのです。

 

 

鳴っているのに気づかない音。

 

 

それが、アニメのなかでも起こってるんです。

 

例えば、「名探偵コナン」で聴いてみましょう。

 

コナンが、渋滞のある町の繁華街で、逃げる強盗犯をスケボーを巧みに滑らせながら、

追いかけている場面。

 

ここで聞こえてくる音は何でしょう。

 

 

コナンの怒号、犯人の声、大迫力のBGM、コナンにクラクションを鳴らす車

 

 

 

スケボーの車輪の音はなっていませんよね?

見物人の大騒ぎの声や、パトカーの音はなっていませんよね?

 

BGMのせいであまり気づくことができませんが、

本来あるべき音が鳴っていないんです。

 

これのように違和感なく見れるのは、私たちが現実世界で起こる感覚を

アニメの中でも反映させているからなんです。

 

では、今回はここまで。

次回もお楽しみに!