ジブリ音楽のナゾEP3:油屋の不気味さの正体

 

千と千尋の神隠し」。壮大で独特の世界観によりジブリの最高傑作とも言われ、

世界中で愛されてますよね。最近では舞台化し、即日ソールドアウトになるほどの人気ぶり。

来年にはロンドンでの初の海外公演が決まっています。

千と千尋の神隠し(2001)

今回は、そんな名作の「ちょっと不気味な世界」に注目しながら、音楽の謎を紐解いていきましょう!

それでは楽しんできて下さい!

 

 

 

千と千尋の神隠し」の最もホラーな場面といえばどこを思い浮かべますか?

 

千尋が不思議な町に迷い込んだシーンや、電車のシーン、両親が豚に変えられてしまったシーンなどは子供が見たらトラウマになるのではないでしょうか。

 

今回は物語の中心ともいえる舞台、油屋に関する場面の音楽を取り上げます。


油屋は、

まずはここで使われている2曲を比較してみましょう。

 

千尋家族が不思議な町に迷い込んだシーン

Nighttime Coming (Yoru Kitaru) - Spirited Away Ost「02」 - YouTube

千と千尋の神隠し(2001)



油屋で働く千尋

Procession of the Spirits (Kamisama-tachi) - Spirited Away Ost「05」 - YouTube

千と千尋の神隠し(2001)

前者は未知の世界への恐怖感をあらわすシーンで、後者は未知の場所での過ごしぶりを説明しているといえるシーンです。

 

このように、「異世界」にいるはずなのに、どちらもやけに明るくありませんか?

 

でもそれって変ですよね。

前者は両親が豚にされて、死に物狂いで逃げ出そうとしているという、単体で見ると完全なホラー映画なんです。

 

 

しかし音楽に着目してみると油屋内で音楽と曲調が似ているんです。

 

千と千尋がほかのジブリ作品やアニメと異なる点は、ここにあるんです。

通常bgmというのは主人公の心情や状況の変化によってかなり異なります。

 

それでも明るいんです。

 

それによって、怖さが引き立つものがあります。

 

それがカオナシです。

怖いですね.......

そのテーマソングともいえるのがこの曲。

No Face (Kaonashi) - Spirited Away Ost「10」 - YouTube

 

お馴染みですよね。

物語前半は、急に現れる上に顔が不気味すぎて怖すぎますよね。

そんでもってカオナシが現れると流れるので、この曲がトラウマになった方も結構いるのではないでしょうか。

この作品でホラーらしい曲というのはおそらくこの1曲のみではないでしょうか。

 

 

次回は、「アニメ音楽の魅力」です。お楽しみに!

ジブリ音楽のナゾEP2:ラピュタのあの名シーンで使われる音楽は、100年前から存在していた!?

突然ですが、皆さん。

あなたが思いつくジブリ作品はなんですか?

 

今回は、SNSジブリランキングでは、

必ず上位「天空の城ラピュタ。」

 

 

ということで、今回はラピュタの音楽について探ってみましょう!

 

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ラピュタと聞いて、思い浮かぶ場面はどんな場面でしょうか?

 

様々な名場面が思い浮かぶと思いますが、

PRポスターにもなっている、こシーンが印象的ですよね。

 

 

パズーとシータとの出会いのシーンです。

 

空から落ちてくるシータを、パズーが受け止める名場面です。

しかし、BGMに注目してみると、

ここで使われている曲は、作品全体であまりにも地味なのです。

 

一度聴いてみましょう。

 

3: The Levitation Crystal CitS OST - YouTube

 

 

これを聞いて感動したという人は少ないと思います。

 

およそ1900年ごろに、生まれた「ミニマルミュージック」を元に作られたと言われています。

 

ここで、簡単にミニマルミュージックについて解説。

 

「ミニマル」というのは英語のMinimalすなわち、数の少ないことを表します。

必要最低限の物だけ持つ人を「ミニマリスト」といいますよね。

この定義と同じで、「ミニマルミュージック」も、

少ない音の断片をただ繰り返しているだけの音楽になります。

 

当時のものだとこんな感じ。

HOMMAGE À STEVE REICH - "Two Pianos" (Part I) - YouTube

 

ミニマルミュージックについて興味がある方は、こちらで解説されているので是非参考にしてみて下さい。

 

さて、もう一度きいてみましょう。

 

繰り返されてますね。

 

 

 

この音楽を聴いた時のなんとも言えない感じが不思議さを醸し出しています。

 

ミニマルミュージックは、アニメ音楽の

実はこの曲が用いられたのはこれ1回きりなんです。

 

このラピュタの作品自体、

代表曲ともいえる「きみをのせて」が一度も流れていなかったり、後半にはほとんど音楽が用いられてなかったりなど、作品の中の音楽の用いられ方が、いい意味でなんですよね。

 

こうやっていろいろ謎を考えられるのも、私がジブリを好きな理由の一つです。


作品のふとしたところに意味が隠されていることが多いので、ぜひ見たことがある作品でも1シーンに注目してみて下さいね!

次回はジブリ音楽編ラスト!

「油屋の不気味さの正体は!?」です。お楽しみに!

 

ちょっとひといき。:秋はどこかな?

最近一気に寒くなった、、

 

まだ8月と同じ布団で寝てたんだけど、

 

朝目が覚めると、冷たい空気が当たって、寒っ!てなってる。

 

つい先週まで扇風機ガンガンだったのに、、

大学があるときは、8時半くらいに出るんだけど、この時間帯でももう寒くなった。

 

でも、寒すぎず、暑すぎないから、

こういう季節の変わり目が1番好き。

 

次回は、またジブリに戻るよ!お楽しみに!

 

ジブリ音楽のナゾ:EP1~「ハウルの動く城」からみる音楽の世界観~

こんにちは。みかんです。

 

突然ですが皆さん、ジブリ作品の中で一番好きな作品は何ですか?

となりのトトロ(1988)



きっとその作品はいつ見ても、あなたを魅了しているに違いありません。

 

そんな作品を彩る要素として必要不可欠なのが、

音楽

です。

 

勇敢な男爵、おてんばな魔女、やんちゃな姉妹たち。

そんな彼らを彩る音楽に、耳を澄ませてみましょう!

 

ジブリ音楽について知りたい!

ジブリ作品が好きな方

必見です!

 

今回は、

 

①「ハウルの動く城」からみる音楽の世界観

ラピュタのあの名シーンで使われる曲は100年前からあった!?

③油屋で感じるの違和感の正体

 

の3本立てでお届けしていきます。

 

まずは、あの名作の解説から。

素敵な音楽の世界を楽しんできてください!

 

 

ジブリ音楽のナゾEP1 :

ハウルの動く城」からみる音楽の世界観

ハウルの動く城(2002)

まずは、ジブリ作品屈指の名作、「ハウルの動く城」から。

 

魔女によって老婆に変えられてしまったソフィーが、ハウルの動く城で、戦争と魔法の世界で冒険し、友情や成長、愛をテーマに描かれている素敵な作品です。

 

音楽でも、その世界観は変わりません。

 

その代表曲といえばこの曲。

Joe Hisaishi - Merry-Go-Round of Life (from Howl’s Moving Castle) - YouTube

 

「人生のメリーゴーランド」

オーケストラの雄大さが特徴的な曲ですよね。

 

ハウルとソフィーが優雅に空中散歩するシーンなどで使われている楽曲。

 

この曲は、ピアノや吹奏楽でも定番の楽曲ですが、

皆さんは曲名に注目をしたことがありますか?

 

 

分かりましたか?

 

答えは、メリーゴーランド

 

実はこの曲にもそれがよーく現れていています。

そう!同じ旋律が、メリーゴーランドみたいにずっと繰り返されているんです!

 

でも始めと終わりが全く違います。

もう一度聞いてみてください。

 

どうでしょうか?

はじめは、ヴァイオリンの寂しげな曲が、オケによって重厚な曲へと変化しています。

 

少し、余談になりますが、

メリーゴーランドはこの物語の重要なキーワードにもなっています!

 

少々ネタバレを含みますので、気になる方はぜひこちらも見てみてみてください!

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音大生が伝授する、お気に入りの曲ををもっと楽しむ方法

はじめてのお話。

 

小学生でもできる、お気に入りの曲をもっと楽しむ方法

 

大好きなを一つ思い浮かべてみてください。

 

あなたがその曲を初めて聞いた時、どんなことを思いましたか?

 

「ああ、このメロデイ最高!」とか「この歌詞いい!」

みたいにひと聴惚れした方もいるでしょう。

 

また、「この曲微妙。。」と思っていても、

ふとした瞬間にその曲ばかり聞いていたという方もいるでしょう。

 

好きな曲を聴いているとき、

普段の不満やストレスを忘れてその曲に浸ることができます。

 

今回は、音大生の私が、そんな大好きな曲をもっと楽しく聴く方法をご紹介します。

 

本記事はこんな方におすすめです。

・最近ハマる曲がないんだよな~

・推しの曲楽しみたいのに、毎回イマイチ........

・いろんな音楽を聴けるのはいいけど、何度も聞くと飽きちゃう....

 

 

しかし、音楽の良さといっても、いろいろな方法がありますね。

歌詞、メロデイ、歌手、などなど...

 

これらを楽しむのも、方法の1つですが、

ジャンルに関係なく、だれでもできる方法を発見しました!

 

音楽を聴くときに大事なこと。それは、

 

聴くタイミング

 

です。

 

曲の雰囲気を考えてみてください。

 

音楽それぞれで、雰囲気は違いますよね。

「楽しい」「チルい」「エモい」などなど..

 

これらそれぞれ聞くべき時間帯があるんです!

 

Youtubeに、「朝起きたときに聞く、プレイリスト」だったり、

「夜一人で過ごすときのプレイリスト」ってありますよね?

 

時間帯や、季節にマッチした曲が選ばれてますが、

これらすべて系統は似ています。

※気になった方はこちらを参考にしてみてくださいね。

【作業用BGM 邦楽 】朝からテンショぶち上がる最高に気持ちの良い爽やかなメドレー日本の音楽 - YouTube

【洋楽playlist】朝準備する時にかけ流したいお洒落でテンション上がる曲集/ chill morning vibes/Viral songs【作業用BGM】 - YouTube

 

 

もし、プレイリストを作るとしたら、

自分のお気に入りの曲は、どこに入るのか試してみてください。

深く考える必要はありません。

色んな時間帯に聞いてみて、

「あ、最高!」という瞬間を探してみてください。

 

例えば、

YOASOBIのアイドル。

エネルギッシュでパワーをもらえる楽曲ですよね。

これは、午前中に聴くべきです。

アコースティック系などは午後3時~午後5時の間。

夜に聞くべきは、R&B、ジャズなど、いわゆる「チルい系」です。

 

これにも根拠があって、

テンポが速く、高音の多い曲は、頭が冴えていている朝に聴きやすく、モチベーションアップにも繋がります。

昼下がり、少し眠くなるころ、目を覚ますのにロックはもってこいです。

カフェタイムなどは、アコースティック系がおすすめ。

夜はテンポが遅く、リラックスできるもの。

 

感じ方は人それぞれですので、いろんな時間に聴いてみて

「あ、最高!」と感じたら、そのときがその曲の輝くタイミングです。

 

もちろん、歌手、曲調、歌詞、気分などなど、選ぶきっかけはいろいろ。

今回紹介した方法はあくまでその中の1つですので、

寄り道をする気持ちでぜひ試してみてください♪

 

次回からは、「ジブリ音楽編」です。3本立てでお届けします!

お楽しみに!

音大生がブログをはじめてみた。

 

こんにちは。みかんです。

このブログでは、音楽に関する様々な豆知識を、ご紹介していきます。

 

そもそもみかんって誰ぞや?

 

みかん

音大2年生。

今は映像関係の音響を目指して、勉強してます。

 

音楽を学んだはいいけど、自分の中だけでおさめておくのはもったいない!と感じ、たどり着いたのがここ。

 

・いつでもムードにマッチしてる音楽が聴きたい!

・アニメやドラマの音楽についてもっと知りたい!

・最近の音楽どんなものが流行ってるの?

 

と思ったことはありませんか?

このブログでは、こういった音楽に関する豆知識や情報をお届けしていきます。

コーヒーを片手に、ぜひ読んでみてください♪

 

では今回はこのあたりで。

 

次回のブログのテーマは、「音楽、聴いてますか?」です。お楽しみに!